「肩凝り」さよなら 実践編パート2
Oct 17, 2021「腕と肩を解放する」
パート1は「頭」のイメージと現実の身体をマッチさせることでしたね。では、パート1で作った「頭のイメージ」を続けながら、腕と肩を解き放つエクササイズに進みます。「解き放つ」と言っても、一見とてもシンプルです。ぜひ落ち着いた気持ちで臨んで下さい。
それではパート2です。このエクササイズでやっていることは『腕の関節を全部動けるようにしてあげる』ということです。その効果を、まずは感じてみましょう。
【肩こりさよなら 実践編パート2】
- 椅子に座り、両手をひざの上に置いておきます。
- 頭のイメージを持ちながら、指をちょこちょこ動かします。指の関節は、手のひらや手の甲に見える部分にもあることに留意。
- 指を動かしながら、手首を左右や上下に動かしたり、回したりします。このとき、とても優しく動かしてあげましょう。もし肘が、明らかに外に張ったり内に動いていれば、それは頑張り過ぎです。ですので、本当に手首だけを優しく回したり動かしたりしてみましょう。
- 肘も曲がれるようにしながら、そのままスーッと手を頭上まで挙げていきます。(このとき、手が肩口の方にひとりでに上がって来す)
- このとき、目的は高く挙げることではありません!決して無理なく、腕自身が挙りたがるところまでがベストです。
- 腕の付け根は、鎖骨と胸骨が出会うところ。かなり首もとのところで、身体の前面ですね。だから腕はそこから動けます。心持ち前の方に腕を行かせてあげる意識で、挙げてみましょう。ここまでで、指・手首・肘・肩・胸骨と鎖骨の関節、そして肩甲骨が動いたことになります。
- 挙げたら、そのまま肘を降ろして来て、胴体の脇に優しく付けます。
- あとはそのまま肘を開いて、手のひらをヒザに置きます。これで出来上がりです。
- しかしここで注目!肩が高く感じませんか?変な感じがしますね?しかし、実はそこが肩の本来の居場所です。
- 変な感じはあるでしょう。しかし、ちょっと右を見たり左を見たりして頭を動かして下さい。すると、きっとさっきより首がラクだったり動きがスムースだったりするでしょう。
- 鏡で見てみて下さい。変な感覚がある一方で、見た目は別段おかしくないはずです。
- ここでさらに注意! 変な感じがするからといって、肩を下げたり、首をバキボキ鳴らしたりしてはいけません。それをすると、せっかくラクになったものを、 元通りにしてしまいます。その余分な付け加えこそが、『肩こりの正体』なのです。
- 試しに、「ここで正しい」と感じる場所に肩を降ろしてみて下さい。どうなりますか?きっと重くなったり動きにくくなったりしたでしょう。その「わざわざ降ろしている=肩こり」なのです
このエクササイズは、好きな時にいつでも使えます。このエクササイズは2011年8月、雑誌「クロワッサン」でも一部紹介されたものです。
やってみてもどうも効果がない、そういう方はおそらく何か余分に頑張っているはず。一人一人がどうやって身体を緊張させているかを見極め、一人一人に合わせた新しいイメージや動き方を教えるのがアレクサンダー・テクニークのレッスンなのです。
次回は 腰痛改善の話 に続く。
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