演奏していて息が切れる、その原因は?
Jul 13, 2021BodyChanceには様々な趣味や職業を持つ人たちがやってきます。中でも多いのが音楽家です。今日お話しするこの生徒さんはプロのオーボエ奏者として演奏活動を続けている方でしたが、呼吸についての悩みを打ち明けてくれました。
「必要なだけの空気が入ってこないんです。」と、彼は嘆くのです。
若かった頃は楽に演奏できた楽節も、今や終わりまでいく前に息が切れてしまうこともあるそうです。
私は言いました。「それほどのお歳ではないじゃないですか(40代でしょ・・)!」
歳を取れば息が続きにくくなるという、それは確かにそうなのですが、あまり早くだめになってくるのは年齢以外の原因があるに違いない。確かめるために、彼が実際に演奏しているところを観察しなくっちゃ・・・。
やっぱりあった!
明々白々だったのは、息が切れるのは彼自身のせいであって、年のせいではないということでした。
私の経験から言えば、息を吸おうとあれこれ工夫すること自体が、皮肉なことに入ってくる息を少なくしてしまう場合が多いのです。呼吸を改善しようとやっていることでかえってダメになる。努力が、長い目で見れば、逆の結果をもたらすという訳です。
彼の場合は腕の使い方に問題がありました。
レッスンの中で、演奏している間の腕の使い方について詳細に探求しました。彼は腕で過剰に頑張っていて、それが、肋骨が広がるべきまさにその瞬間に逆に押し縮めるという結果につながっていたのです。
私は手を使い、BodyChanceの教師として彼が姿勢、即ち体軸の動きを理解するように助け、そして演奏の間に頭、脊椎、腕にこれまでとは違う一連の動きの流れが起こるよう促しました。すると、何もかもが大きく変化したのです。
一番大きな音を出す楽節を終えた時、彼の顔に笑みがこぼれました。
「ね、年齢のせいにするのはまだ早いです!」私は言いました。
何をしている時であれ、自分の呼吸がどうなっているかをより詳しく知りたい方は、入門レッスンにお越しください。あなたの人生に、アレクサンダーの発見を取り入れたらどんなことが起こりうるか、その一端がきっとおわかりになるはずです。
以下のページの最後の方に、入門レッスンスケジュールへのリンクがあります。
https://www.alexandertechnique.co.jp/basic-course/
にこやかに
ジェレミー・チャンス
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